考えられる症状とは

炎症を起こしている
根尖に膿が溜まり、炎症を起こしている時は根尖性歯周炎であると考えられます。
この病気の根本的な原因は虫歯なので、症状を発症している人は早めに治療することをおすすめします。
根尖歯周炎は悪化すると、顎の骨や歯茎などにも広がっていき、慢性と急性が存在します。
慢性の根尖歯周炎は痛みがほとんどありません。
そのため、レントゲン撮影をした時に骨が溶けて穴が開いている様子が確認され、初めて自分が根尖歯周炎だとわかるケースが多いです。
急性は痛みを感じますし、歯が浮いているような感覚がするので、すぐ歯根に異変が起きていると気づけるでしょう。
また最初は慢性の根尖歯周炎だったけれど、次第に急性の症状に変わっていく人も見られます。
嚢胞ができている時
嚢胞とは、液体が入った袋状のできもののことを指します。
それが歯根にできると、歯根嚢胞と呼ばれると覚えておきましょう。
初期の段階は嚢胞がまだ小さく、痛みを感じることはありません。
しかし、放置すると、嚢胞が大きくなります。
その頃になると噛んだ時に嚢胞が圧迫され、痛みを感じるという仕組みです。
また大きくなった嚢胞は、何もしていなくても周辺の神経を圧迫してしまい、それも痛みに繋がります。
それでも放置すると歯が揺れ動くようになり、そのまま抜け落ちるかもしれません。
ちなみに歯根嚢胞は口内の上部にできやすいと言われています。
上部に歯根嚢胞ができると上顎洞にまで広がり、最終的に蓄膿症や副鼻腔炎を発症する恐れがあります。